独立した従業員所有の欧州製ブラウザであるVivaldiは、デスクトップおよびモバイル向けにバージョン8.3をリリースしました。このアップデートはプライバシー第一のアプローチを強調しており、ユーザーデータを収集して広告プロファイルを作成する「ビッグテック」のモデルに対抗する位置付けです。独立した事業体として運営することで、Vivaldiは広告主やベンチャーキャピタル企業の利益よりも、ユーザー体験とプライバシーを優先できると主張しています。
8.3リリースの中心となるのは、内蔵の広告およびトラッカーブロッカーの大規模な再構築です。このアップデートでは、Off、Light(ほとんどのトラッカーと一部の広告をブロック)、Strong(より多くのトラッカーと広告をブロックするが、サイトの動作に支障をきたす可能性がある)、Aggressive(ほぼすべてのトラッカーと広告をブロック)の4つのデフォルトの保護レベルを導入しています。このアップデートの重要な仕組みは、アドレスバーのシールドアイコンを介して、これらのレベルをサイトごとに設定できる点です。これにより、ユーザーは例えば、動画サイトでは再生を妨害する広告を防ぐために「Aggressive」を使用し、銀行サイトではすべてのフォームやスクリプトが正しく機能するように「Light」に切り替えるといった操作が可能になります。また、このブロッカーは、ユーザーがリモートURLやローカルファイルから特定のブロックリストを手動で構成できるカスタムレベルもサポートしています。
プライバシー以外にも、このアップデートではいくつかのUIおよび生産性の改良が導入されています。垂直タブのユーザー向けには、新しい「Expand Tab Bar on Hover」機能があり、カーソルが移動するまではタブバーを細く保ち(ファビコンのみを表示)、カーソルが重なった時点でスムーズに展開して完全なタイトルを表示します。さらに、垂直バー上のピン留めされたタブは、バーの上部でコンパクトなグリッド状に配置できるようになりました。生産性の面では、「Paste and Go」機能により、ユーザーはアドレスフィールドにURLのリストを貼り付けて、それらすべてを個別のタブで同時に開くことができます。また、URLをクリップボードにコピーする前にトラッキングパラメータを自動的に削除する「Copy Sanitized Link」や、テキスト量の多いコンテンツを消費するためのより高速でスムーズなReader Modeも含まれています。これらの機能はブラウジング体験の向上を目的としていますが、ソース資料は一次情報による発表であるため、特定のパフォーマンス向上や新しいフィルターリスト処理の効率性に関する独立した検証は提供されていません。

この画像は、新しい垂直タブの改良、特にピン留めされたタブのコンパクトなグリッド配置を例示しています。

このビジュアルは、テキスト量の多いコンテンツを消費するための更新されたReader Modeに関する記述を裏付けるものです。
このアップデートは高度なカスタマイズ性を提供しますが、一部のユーザーからは現在の体験における制限も指摘されています。例えば、Linuxにおいて特定の検索機能中にブラウザがフリーズするなどの安定性の問題に関する報告があります。さらに、内蔵ブロッカーは大幅なアップグレードではあるものの、一部のユーザーは、異なるレベルのフィルター範囲を提供するuBlock Originのようなサードパーティ製拡張機能と比較しています。Vivaldiがこれらのツールをネイティブに提供する動きは、ユーザーにブラウジング環境の粒度の細かい制御を与えるという戦略を反映していますが、これらのツールの有効性は、個々のユーザーが選択する特定のブロックリストや構成に左右されます。