自動コードリファクタリングツールであるOpenRewriteは、リファクタリングロジックのモジュール単位である「レシピ」の配布場所をMaven Centralから移行します。これらのモジュールは今後、Code Genome Projectでホストされることになります。この移行により、OpenRewriteの推移的依存関係は引き続きMaven Central経由で解決されますが、コアとなるレシピアーティファクトおよびGradleプラグインは、アクセスに特定の資格情報(認証情報)を必要とする専用のリポジトリに配置されることになります。
この変更に対応するため、開発者はビルド構成を修正してCode Genome Projectのリポジトリを含める必要があります。Mavenユーザーの場合、`pom.xml`に新しいリポジトリのエントリを追加し、`settings.xml`ファイルに資格情報(ユーザー名とトークン)を提供する必要があります。Gradleユーザーも同様に、`build.gradle`または`build.gradle.kts`ファイル内で新しいリポジトリURLを宣言し、資格情報を提供する必要があります。Code Genome Projectは認証を必要とするため、ArtifactoryやNexusのような内部ミラーを持っていないユーザーは、ビルドで必要なアーティファクトを解決できるように、これらの資格情報を取得および管理する必要があります。
これらのモジュール間でのバージョン整合性の複雑さを管理するため、OpenRewriteは「Bill of Materials(BOM)」アーティファクト、具体的には`rewrite-recipe-bom`の使用を推奨しています。BOMを使用することで、開発者はモジュール一式に対して単一のバージョンを指定でき、Java、Kotlin、Pythonなどの異なるリファクタリングツール間での互換性を確保できます。この移行により、認証トークンの管理やビルドスクリプトの更新といった管理上のオーバーヘッドが発生しますが、OpenRewriteの特殊なリファクタリングロジックの配布はCode Genome Projectのインフラの下で一元化されます。この変更は主にレシピ自体の取得に影響を与えるものであり、基礎となる依存関係は引き続き標準的な公開リポジトリからアクセス可能です。
