テレメトリを無効にしているClaude Codeユーザーは、プロジェクトの命令が実際にモデルへ届いているか確認する必要があるかもしれない。Przemysław Szypowiczは2026年9月23日の報告で、DISABLE_TELEMETRY=1またはCLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC=1を設定した場合、Claude Code 2.1.280がAGENTS.mdを読み取らなかったと述べている。彼の実験では、AGENTS.mdに確認用の語句を保存し、他のファイルを読まずにその語句を返すよう、新たに開始したClaude Codeのセッションに求めた。

報告の対象となっている製品を示すClaude AIのロゴ
Claude AIのロゴ。この記事では、Claude Codeの命令読み込みについて取り上げている。ja.wikipedia.org

この報告はClaude CodeとそのAGENTS.mdの動作に関するものなので、冒頭段落の後に配置した。

報告された仕組みは、一般的なテレメトリの障害よりも具体的なものだ。Szypowiczによると、AGENTS.mdのローダーは組み込みプラグインであり、デフォルトでは無効になっている。さらに、その利用可否はtengu_agents_md_modというStatsigのリモート機能フラグに依存している。このフラグがtrueと解決できない場合、プラグインは利用できず、ローカルのMarkdownファイルは一切読み取られない。つまり、この制限は作業ディレクトリ内のファイルを開くだけの純粋にローカルな操作にも影響し得る。ファイル自体にネットワークアクセスが不要であるにもかかわらず、そうなり得るということだ。

anthropics/claude-codeリポジトリに登録されたGitHub Issueにも、同じ高レベルの懸念が独立して記録されている。そこでは、Claude Code 2.1.277で導入されたAGENTS.md対応が、デフォルトでオフになっているリモートゲートの背後に置かれていると説明されている。また、テレメトリを無効にした構成や、一部の第三者経由の経路では、このフラグを評価できないとも述べられている。このIssueはユーザーからの報告であり、Anthropicが確認した診断ではなく、あくまで報告のままだ。ただし、製品の公開リポジトリで同じ観測動作が説明されているため、関連する裏付けとなる情報ではある。

複数のリポジトリを管理する読者にとって実務上の疑問は、プライバシー設定によって、モデルがどの命令を目にできるかが予期せず変わる可能性があるかどうかだ。Szypowiczによると、この障害は静かに発生する。Claude Codeは起動して回答もするが、AGENTS.mdがスキープされたことを警告しない。欠落したコンテキストがセッションに入っていないだけなのに、ユーザーがプロンプトの修正やモデル動作の調査に時間を費やす可能性があるため、運用上重要だ。提供された証拠からは、この問題がどの程度の頻度で発生するのか、どのClaudeモデルが影響を受けるのか、すべての導入経路で同じように振る舞うのかは確認できない。

報告では、回避策が一つ示されている。AGENTS.mdと同じ場所にCLAUDE.mdを置き、そこに@AGENTS.mdという1行のインポート文を記述する方法だ。Szypowiczは、CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFIC=1の設定が残っていても、これにより同じ命令が読み込まれると述べている。CLAUDE.mdのインポートは、報告された機能フラグに依存しないためだという。一方で、AGENTS.mdの対応によってなくすはずだった追加ファイルが、チームに再び必要になるというトレードオフがある。また、プロジェクトレベルの.claude/settings.jsonにある環境設定ブロックを通じて変数を解除しても効果はなかったが、セッションレベルの上書きは2回目以降のセッションで機能したとも、証拠は述べている。

提供された情報には、実装の詳細や修正済みリリースを確認するAnthropicの声明は含まれていない。したがって、最も慎重な結論は見出しよりも限定的だ。実験に用いたClaude Code 2.1.280の環境では、AGENTS.mdの読み込みがリモートゲートに依存しているように見え、テレメトリを制御する設定によって、そのゲートの解決が妨げられる可能性があった。AGENTS.mdを利用しているユーザーは、無害な確認用命令を使って自身の設定をテストし、CLAUDE.mdからのインポートで結果が変わるか確認するとよい。また、ファイルが存在するだけで、必ず読み取られたとみなすべきではない。