2026年9月、研究者のスティーブン・ワイス氏は、RSA暗号チャレンジで使用される大きな整数であるRSA-896の素因数分解に成功したと発表しました。この計算には約30GPU年分の処理能力が必要であり、最大2048基のGPU群を使用して10日間で実行されました。このプロジェクトはアイドル状態の計算リソースを活用したものであり、既存のデータセンターインフラを利用することで大規模な素因数分解タスクが実行可能であることを実証しました。これを実現するため、ワイス氏はAIモデルのClaudeを使用して、CADO-NFS(Crible Algébrique: Distribution, Optimisation - Number Field Sieve)ソフトウェアをGPU上で動作するように移植しました。CADO-NFSは、大きな整数の素因数分解において現在最も効率的とされる一般数体篩法(GNFS)の広く利用されているオープンソース実装です。ワイス氏は、このプロジェクトがGNFSに対して新しいアルゴリズム上の改善をもたらしたわけではなく、その計算複雑性が準指数関数的であることに変わりはないと強調しました。そのため、今回の結果が現在運用されているRSA-2048鍵に対して新たな脅威をもたらすものではありません。しかし、RSA-896の素因数分解の成功は、データセンターレベルの膨大なGPUリソースにアクセスできる組織にとって、RSA-1024鍵がますます脆弱になっていることを実用的に示すものです。このプロジェクトは数十年にわたって開発されてきた確立されたアルゴリズムとコードベースに依存しており、AIの役割は主に技術的な移植と分散ワークロードの調整に限定されていました。
HN Digest / · HN #49771966
研究者がGPU加速版CADO-NFSを用いてRSA-896の素因数分解に成功
スティーブン・ワイス氏は、Claudeを活用してCADO-NFSアルゴリズムをGPUに移植し、2048基のGPU群のアイドルリソースを10日間利用することで、RSA-896チャレンジの素因数分解を達成しました。

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