URSALA、RAQUEL、FARRAH衛星は、米国国家偵察局(NRO)のプログラム989の下で開発された小型電子情報収集(ELINT)プラットフォームのシリーズである。より大型のHEXAGON写真偵察車から副衛星として打ち上げられ、約509kmの円軌道に入り、1970年代から21世紀にかけて運用された。各ユニットは大型スーツケースほどの大きさで、高速回転してアンテナを地球全体に掃き渡し、レーダーその他の信号を収集して後で送信したり、時折地上局へリアルタイムで中継するように設計されていた。

The Space Review の ELINT衛星概念図
記事で説明されているURSALA、RAQUEL、FARRAHに似たELINT衛星のイラストwww.thespacereview.com

この画像は、URSALA、RAQUEL、FARRAHプラットフォームがNROによって開発された小型電子情報収集衛星であるという説明を裏付ける、汎用的なELINT衛星画像を示している。

URSALA衛星は『一般探索』システムとして機能し、2〜12ギガヘルツの帯域でのレーダー発射の弱い側 lobe を捕捉してパルス発信源を検出し、主にソビエト連邦内の目標を対象とした。一方、RAQUELはより洗練されたアプローチを取り、スピニングペンシルビームアンテナを使用して短斜距離目標へのインターセプト時間を最大化し、レーダー源の正確な地理位置特定と技術パラメータの測定を可能にした。公開された資料ではFARRAHについては詳細は少ないが、同じ進化するELINT衛星群の一部であり、特注の一機一機の設計から標準化され戦術的に有用な宇宙機へと移行していったと説明されている。

The Space Review の ELINT技術図
RAQUELおよびURSALA衛星で使用されているものに類似したELINTアンテナシステムを示す図www.thespacereview.com

この画像は、RAQUELで言及されたスピニングペンシルビームアンテナや、URSALAの一般探索システムなど、ELINT傍受の技術的側面を示している。

おそらく最も重要なのは、これらの衛星が国家能力の戦術的活用(TENCAP)プログラムの誕生を可能にしたことである。1970年代半ばになると、陸軍および空軍のユーザーは従来の国家インテリジェンスチャネルを経由せずにELINTデータへの直接アクセスを求めた。1977年のデモンストレーションでは、URSALAⅢからのデータを使用し、移動型アンテナバンと処理バンが衛星ダウンリンクをほぼリアルタイムで受信・分析できることが示され、これにより野戦の指揮官は敵のレーダー配備に関する電子オーダー・オブ・バトル情報を得ることができた。戦略的から戦術的へのこの転換は、宇宙空間ベースのインテリジェンスが野戦の warfighters をどう支援するかという点で深い変化をもたらした。

The Space Review の ELINT野外作業画像
TENCAPデモンストレーションで使用された移動型アンテナと処理バンの写真www.thespacereview.com

この画像は、1977年のTENCAPデモンストレーションにおいてURSALAⅢ衛星からのリアルタイムELINTデータを受信した地上機材の種類を描いている。